畜産職試験過去問解説20-2020年度No.19

過去問は

農林水産省畜産系技術職員の採用について:農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/joinus/recruit/2tikusan/index.html

から入手できます。

 

上記の過去問の解説を書いていきますが、あくまでも個人の勉強用に作成したものなので、誤記については責任を負いかねます。また、記載に問題があった場合には記事を削除することもございます。ご承知おきください。

 

No.19 牛の胚移植技術に関する記述として正しいのはどれか。

 

1.過剰排卵処理方法は、妊馬血清性腺刺激ホルモン(PMSG.eCG)の漸減投与法だけでなく、水酸化アルミニウムゲルを溶媒にした1回投与法も利用されている。

2.子宮内から回収した胚は、回収後は洗浄せずになるべく早く凍結又は移植することが推奨されている。

3.子宮頚管を経由して非外科的に胚を移植する方法では、移植による膣内細菌の子宮内への持ち込みを防止するために、移植器に外筒をかぶせて移植する。

4.受胚牛の発情発現時期が供胚牛と前後3日以内の違いであれば、受胎率に差はない。

5.牛では体内受精胚の移植頭数が順調に増加しており、年間約30万頭以上の受胚牛に移植されている。

 

 

正答

3

 

1.過剰排卵処理方法は、FSHを用いた漸減投与法だけでなく、水酸化アルミニウムゲルを溶媒にした1回投与法も利用されている。

2.子宮から回収した胚は、清浄な溶液での10回以上の洗浄を推奨している。

3.正答

4.受胎牛の発情発現時期が供胚牛と前後1日の違いで受胎率が高くなる。

5.牛では体内受精胚の移植頭数が順調に増加しており、年間50万頭(2012)の受胚牛に移植されている。{日本では約8万頭(2015)}。