畜産職試験過去問解説69ー2019年度No.18

過去問は

農林水産省畜産系技術職員の採用について:農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/joinus/recruit/2tikusan/index.html

から入手できます。

 

上記の過去問の解説を書いていきますが、あくまでも個人の勉強用に作成したものなので、誤記については責任を負いかねます。また、記載に問題があった場合には記事を削除することもございます。ご承知おきください。

 

No.18 牛の体外授精に関する記述として正しいのはどれか。

 

1.採卵方法は、と畜場由来の卵巣を用いる方法のほかに、生体内から卵子を採取する経腟採卵方法があるが、牛の生産現場で利用されているのは、と畜場由来卵巣を利用する方法のみである。

 

2.採取した未成熟卵子は、20~24時間の成熟培養により、受精可能な第二減数分裂中期まで培養する。

 

3.体外受精に用いる精液は、精子に受精能を獲得させるために、パーコール処理をしておく必要がある。

 

4.体外受精卵は、体外授精後2~4日間の体外発生培養を行い、胚盤胞期まで発育させてから凍結や胚移植に利用する。

 

5.体外受精卵は発生過程の培養環境が安定しないため、体外受精卵移植による受精率は体内受精卵に比べて低い

 

 

 

 

 

 

 

正答

2

 

 

 

 

 

 

 

1.どちらの方法も生産現場で使われており、生体内から卵子を採取する経腟採卵方法では高い能力を持つ雌牛の後代を速い段階でより多く生産可能である。

 

2.正答

 

3.体外受精に用いる精液は、精子に受精能を獲得させるために、ヘパリン等を用いる。パーコール処理は生存精子を分離する方法である。

 

4.体外受精卵は、体外授精後6~8日間の体外発生培養を行い、胚盤胞期まで発育させてから凍結や胚移植に利用する。

 

5.体外受精卵は発生過程の培養環境が安定しているため、体外受精卵移植による受精率は体内受精卵に比べて高い。