畜産職試験過去問解説58ー2019年度No.7

過去問は

農林水産省畜産系技術職員の採用について:農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/joinus/recruit/2tikusan/index.html

から入手できます。

 

上記の過去問の解説を書いていきますが、あくまでも個人の勉強用に作成したものなので、誤記については責任を負いかねます。また、記載に問題があった場合には記事を削除することもございます。ご承知おきください。

 

No.7 堆肥化処理に関する記述として正しいのはどれか。

 

1.家畜排泄物に含まれる有機物は易分解性有機物であるが、堆肥化によりに期待成分に変換することで、土壌に施用した際に土壌が還元状態になることを防ぐことができる。

 

2.堆肥化の目的の1つに家畜排泄物の悪臭成分の分解があるが、十分に酸素を供給すれば、堆肥化の過程でアンモニアはほとんど発生しない。

 

3.適切に堆肥化処理をした場合、温度は約100℃に達することから、ほとんどの病原性微生物や雑草種子を不活化することができる。

 

4.堆肥化を進行させるには水分含量の調節が重要であり、牛糞の場合、副資材を混合し、堆肥化処理前に水分含量を約15%とすることが理想的である。

 

5.堆肥化の収量は腐熟度により判定するが、腐熟度の簡易的な指標として、我が国ではpHを用いることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

正答

 

 

1.正答

2.堆肥化の目的の1つに家畜排泄物の悪臭成分の分解があるが、十分に酸素を供給すれば、堆肥化の過程でVFA(揮発性脂肪酸)はほとんど発生しない。

3.適切に堆肥化処理をした場合、温度は約70℃に達することから、ほとんどの病原性微生物や雑草種子を不活化することができる。

4.堆肥化を進行させるには水分含量の調節が重要であり、牛糞の場合、副資材を混合し、堆肥化処理前に水分含量を約50~60%とすることが理想的である。

5.堆肥化の収量は腐熟度により判定するが、腐熟度の簡易的な指標として、我が国では炭素/窒素比を用いることが多い。